割れた時の対処法

窓ガラスが割れた時の対応手順!応急処置や掃除、修理の手配を解説!

割れたガラス 透明

台風や地震などの自然災害、泥棒・空き巣被害、不注意や事故、ある日突然、窓ガラスが割れてしまうことは珍しくありません。

その時、割れたガラスを前にして何から手を付けてよいのかわからず、お困りになる方も多いでしょう。

しかし、ガラス割れを放置すると、怪我につながる危険性や、防犯面など様々な問題があります。

迅速かつ適切に対応しないと、修理の費用負担で損をする場合もあります。

そこで、窓ガラスが割れた時はどのように対処すればよいのか、順を追って解説していきます。

窓ガラスが割れた際は以下の手順で対応しましょう。

  1. 割れたガラスの状態を確認
  2. ガラス業者に連絡し、修理・交換の手配
  3. 散乱したガラス片の掃除
  4. 窓ガラスの応急処置
  5. 保険会社や管理会社へ連絡(※必要な方のみ)

 

まずは割れたガラスの状態を確認

穴の開いた窓ガラス

まずは、落ち着いて割れたガラスの状態を確認しましょう。

なぜなら割れたガラスの状態によって取るべき対応が異なるからです。またガラスの状態を把握しておくと、業者を選ぶ際や、相談や依頼をする際にも役立ちます。

注目すべきポイントは、割れたガラスの「破損の程度」「場所」「種類」「サイズ」の4点です。

確認はわかる範囲、大体でかまません。焦らずに怪我に注意して確認しましょう。

1. 割れたガラスの「破損の程度」

ガラスのひびや傷が薄ければ、修理・補修をすることで、ガラスを元の綺麗な状態に直すことができます。作業は自分で行うことも可能です。

傷が深い、穴が開いているなど損傷が大きければ、新しいガラスに割れ替える必要があります。この場合、自分でガラスを交換するのは難しいため、ガラス業者に依頼する必要があります。

その際、元と同じ種類の新しいガラスに交換しても良いですが、断熱・防犯・防音・防火・結露防止などの機能を持つ、高性能なガラスに交換することもできます。

料金は高くなりますが、同じ原因でガラスが割れることへの対策や、生活の快適さの向上が期待できるため、思い切って機能性ガラスへの交換を検討してみることをオススメします。

2. 割れたガラスの「場所」

ガラスは一軒家や賃貸アパート、高層マンション、店舗、自動車など様々な場所で利用されています。

家の中でも窓ガラスだけでなく、玄関のドアや浴室の扉、リビングの引き戸やガラス障子、屋根の天窓、ガラステーブルや食器棚などのガラス家具にまで、至るところで使用されています。

業者によって「高い場所は対象外や別料金」「家具は対象外」「自動車のガラス専門」など対応範囲や料金が異なります。

業者を選ぶ際は割れてしまったガラスの場所に適した業者を選ぶようにしましょう。

3. 割れたガラスの「種類」

ガラスの種類は大きく分けて「一般ガラス」と「機能性ガラス」の2つに大別されます。

一般ガラス

一般ガラスは、私たちの身の回りで以前からよく使われているガラスです。

低価格で、即日の修理・交換が可能です。

代表的な一般ガラスは、以下の通りです。

■フロートガラス

透明ガラス フロートガラス

いわゆる普通のガラス。

価格が安く、厚みの種類が豊富。 採光性、透明性に優れています。

加工しやすいため、DIYに向いています。室内窓、棚のガラスなどにおすすめです。

■型板ガラス(曇りガラス)

霞ガラス

表面に型模様をつけたガラス。光を通しつつ視線を遮ることが可能です。

トイレやお風呂場の窓といった、プライバシーを配慮する必要がある場所で採用されます。

デザイン性も高く、さまざまなバリエーションの模様があります。

■すりガラス

すりガラス

砂を吹きかけることで、表面に凹凸を付けたガラス。

白く不透明で視線を遮るが、水にぬれると透けてしまう。

和室の引き戸などで使用される。硝子障子には筆絵のような和風のデザインが豊富です。

■網(ワイヤー)入りガラス

網入りガラス

ガラスに金属のワイヤーを入れたガラス。

火災時にガラス飛散の飛散や、延焼を防ぐ効果があります。

割れにくそうな見た目をしているが、防犯効果はありません。

消防法で網入りガラスの使用を指定された場所(飲食店、ガソリンスタンドなど)で使われます。

機能性ガラス

特定の高い機能を持たせた、高性能なガラス。

種類により防犯、防音、防災、省エネ、安全といった様々な機能を持つ。

価格は一般ガラスより高額ですが、私達の生活をより快適にすることができます。

交換は即日できる種類もあれば、ペアガラスなど時間がかかる場合もあります。

最近では、新築の建物で初めから機能性ガラスが使用するケースも増えてきています。

■強化ガラス

強化ガラス

フロートガラスを熱処理して強化したガラス。

同じ厚さのフロートガラスと比べ、3~4倍の強度があるため割れにくい。

また割れた場合、粉々に砕け散る性質を持つため、破片による怪我をしづらく安全性が高い。そのため、 小さな子供がガラスを割ってケガしてしまうのが不安という方にオススメのガラスです。

また、台風や豪雪の影響の受けやすい地域の、特に出窓や天窓にも適しています。

しかし、防犯性能はあまり期待できません

■ペアガラス(複層ガラス)

複層ガラス

2枚のガラスと間の空気層で一組のガラス。断熱性に優れています。

結露の抑制や、冷暖房の効率向上による電気代の節約にもなるエコなガラスで最近の新築住宅ではよく使われています。

また、2枚のガラスの種類を変えることにより、防犯、防音、紫外線カット、デザイン性の向上など様々な機能を持たせることが可能です。

■防犯ガラス

防犯ガラス

ガラスとガラスの中間に複数のフィルムを挟み込んだ合わせガラス。

防犯性能が非常に高く、空き巣対策に最適。特に空き巣が良く使う手口(こじ破りとは、打ち破り、焼き破り)に対して非常に高い防犯効果を発揮します。

また割れても飛び散りにくい性質を持ち、安全性も高いガラスです。 そのため地震や台風による二次被害を軽減する、防災ガラスとしても機能します。

防犯、防災、安全性を併せ持つ優秀なガラスですが、値段は強化ガラスより高額です。

■防火ガラス

耐火性や耐熱性に優れており、火事に強い

加えて、飛散防止、高い強度、断熱などの機能も合わせ持ちます。

ショッピングセンターや工場、病院などの防煙壁としてよく使われています。

 

その他にも、さまざまな種類のガラスがあり、値段や機能も異なります。

割れたガラスがどの種類のガラスなのかをわかる範囲で確認しておきましょう。

また、割れたガラスと同じ種類のガラスに割れ替えるのか、 違う種類へのガラス交換に興味があるのであれば、どんな機能をガラスに期待するのかについても考えておき、業者に連絡した際に相談してみると良いでしょう。

4. 割れたガラスの「サイズ」

同じ種類のガラスでも大きさによって、交換に必要な費用や時間が異なります。

一般的な大きさのガラスであれば、ガラスの種類にもよりますが、その日のうちに交換できるケースが多いです。

しかし、サイズが大きなガラスや、特殊なサイズのガラスだと交換に時間がかかる場合もあります。

サイズの測り方は、メジャーなどを使ってサッシ内側のガラス部分の横幅と縦幅を測定します。

測定は大体で構いません。 大まかで良いので測定し、ガラス業者に相談や見積もりの電話をする際に伝えましょう。

※窓ガラスの場合、サッシの内側のガラスのサイズに、サッシの飲み込み分(多くの場合12㎜程度)を足したものが、ガラスの正確なサイズとなりますが、業者に相談や依頼をするのであれば大まかなサイズを伝えるだけで良いです。

ガラス業者に、相談や見積もり、修理、交換を依頼

ガラス業者に、相談や見積もり、修理、交換を依頼

ガラスが自分で補修できる軽いひびや傷でなく、大きなひび割れや穴が開いてしまった場合は、出張ガラス業者の手配をしましょう。

ガラス業者を選ぶ際の注目ポイントは、次の通りです。

  • 営業時間
  • 即日対応
  • 対応エリア
  • 料金
  • 明朗会計
  • 現地見積もり
  • アフターフォローや保証
  • 割れたガラスの「場所」「種類」「サイズ」に対応しているか

明朗会計、現地見積もりを示してくれる業者を選ぶ

ガラス業者を選ぶ際には明朗会計であるかに注意が必要です。

ガラスの修理・交換にはガラスの代金や施工費、出張費、夜間費用などが発生します。 後からガラス処分のサービスは追加料金と言われることもあり、初めてガラス修理を依頼する方にはわかりづらくなっています。

格安!激安!と書いてあっても、それが総額ではない場合もあります

事前に現地見積りを行い、明確な見積もりを示してくれる、信頼のおける業者を選ぶことが大切です。

相見積もりを取って費用相場を把握

ガラス業者を選ぶ際は、できれば3社のガラス業者を相見積もりすることがオススメします。

なぜなら複数のガラス業者の見積もりを比較することで、お住まいの地域の費用相場や、保証、サービスについて知ることができるからです。

特に出張ガラス業者の場合、同じ状況でも業者によって見積額がバラバラです。

ガラスの種類によってA社ではその日のうちに割れ替えできるが、B社だと数日かかるということもあります。

複数のガラス業者に無料見積もりを依頼し、比較したうえで選ぶことがガラス業者選びのコツです

アフターフォローや保険、助成金等についても確認

もし施工に不具合があった場合の保証の期間や条件、無料で再交換してくれるかといったアフターフォローについても確認する必要があります。

業者によってはいい加減な施工を行い、ろくな保証もしないケースもあるからです。

また、ガラス交換にかかる費用は、火災保険などの保険や助成金の対象になることがあります。

ご自身のケースで保険や助成金の対象になる可能性があるのかについても相談しておきましょう。 業者によってはそれらの申請も請け負ってくれる場合もあります。

割れた窓は、応急措置や掃除をして安全を確保

散乱したガラスの破片

窓ガラスが割れた時は、できるだけ早くガラス修理業者の手配を行いましょう。

しかし修理を依頼したとしても、最短でも30分程度、場所や状況によっては数時間を要します。お客様の都合によっては、数時間後や翌日の修理を希望される場合もあるかと思います。

この間、割れたガラスをそのままにしておくと、うっかり破片を踏んで怪我をする恐れや、ペットがガラス片を食べてしまう可能性などがあり、大変危険です。

割れた窓から雨風が入ってくることや、防犯上の不安もあります。

そこで出張ガラス業者到着まで時間がかかる場合には、周囲の人の安心・安全を確保するために、散乱したガラス破片の掃除や応急処置を行うようにしましょう。

作業を始める前におこなうことは3つ

  1. ガラスが割れたことを周知

    ガラスが割れたことを近付く恐れのある人々に伝えます。 特に赤ちゃんや犬などがいる場合は、近寄らないよう対処してください。

  2. 道具の用意

    掃除や応急処置に必要な道具を用意します。

    ほうき、ちりとり、掃除機(粘着ローラー)、新聞紙、ダンボール、補修シール(ガムテープ)、ハサミかカッターなど

    窓ガラス応急処置用の補修シールを常備しておくと良いですが、無ければガムテープで代用が可能です。

  3. 服装を整える

    ガラスを片付ける際は、怪我をする恐れがあり危険です。そのため安全な格好に着替えて作業を行う必要があります。

    ・肌を露出しない長袖
    ・長ズボンに着替える
    ・手には軍手や手袋を二重にはめる
    ・足は室内であってもそこの厚い靴などを履く など

散乱したガラス破片の片づけ

  1. 大きな破片を手で拾う【軍手、ダンボール】

    まず手でつかめる大きな破片を拾って、新聞紙で包み、ダンボールに入れていきます。
    ビニール袋だと破れてしまう恐れがあるので、段ボールのような箱に入れるようにしましょう。
    大きなガラスの破片は非常に鋭利で危険です。作業の際は必ず軍手などを2重にはめるなどし、怪我をしないよう細心の注意を払いましょう。

  2. 散乱した小さな破片を集める【ほうき、ちりとり】

    次は周囲に飛び散っている小さいガラス破片の回収です。
    ほうきと、ちり取りを使って周囲のガラス片を集めます。
    回収したガラス片は同様に新聞紙に包み、ガムテープでこぼれないように止め、段ボールに詰めます。

  3. さらに細かなカケラを回収。【掃除機、粘着ローラー】

    掃除機や粘着ローラー等でさらに細かいカケラを回収してください。
    ただしサイクロン掃除機など種類によっては、掃除機の故障や内部が傷つく恐れがあります。
    掃除機のノズルにストッキングをかぶせた状態で使用するか、粘着ローラーがあるのであれば、掃除機よりもそちらを使うことがオススメです。

飛び散ったガラスは想像より広範囲に広がっているので取り残しの無いよう注意してください。

割れた窓ガラスの応急処置

掃除が終わり次第、窓ガラスの応急処置を行いましょう。

割れた窓 応急処置_前 割れた窓 応急処置_後

ダンボールとガムテープを使い、割れた穴を塞ぎ、ひびを補強していきます。

まずはダンボールをハサミやカッターを使って、割れた部分の一回り大きなサイズにカットします。そして割れた穴を覆い、ガムテープで念入りに貼りつけます。

ひびの入っている箇所には、ひびを覆うようにガムテープを優しく貼ってください。

雨が降っている場合には、ダンボールの上から、さらにレジャーシートなどをかけてガムテープで止めておきましょう。

ただし、台風など風が非常に強い場合は、急にガラスが割れることもあり大変危険です。 割れたガラスの掃除・応急処置は、あくまでも自身の安全が確保できる無理のない範囲で行うようにしてください。

回収したガラスの処分

新聞紙に包んだガラスのゴミを入れたダンボールは、表面に「ガラス注意」と書いて、「燃えないゴミ」「危険物」など、お住いの自治体の捨て方に従い処分してください。

ガラス業者によっては修理の際にガラスのごみを引き取ってくれますが、追加料金が発生する場合もあります。

大家、警察、保険会社などへ連絡

ガラスが割れた際は、修理・交換を依頼するガラス業者に連絡します。

場合によっては、その他にも連絡すべき相手がいます。

賃貸住宅でガラスが割れた場合

賃貸マンションや、アパートなどでガラスが割れてしまった場合は、大家や管理会社に連絡する必要があります。

以下のケースのように、入居者に過失がない場合、修理費用は貸主の負担になるので必ず連絡しましょう。

  • 地震、台風、強風といった自然災害
  • 泥棒、空き巣による被害
  • 外から野球のボールなどが飛んできた
  • 熱割れ、さび割れ、経年劣化などで自然とガラスが割れた

空き巣や泥棒に入られた場合

窓ガラスが何者かに割られていることに気が付いた場合、すぐに警察に連絡する必要があります。

この時、割れたガラスを掃除したり、家の中の空き巣被害を確認したくなると思います。

しかし、警察が到着するまでは何も行わず、現場を保存しなければなりせん

なぜなら、証拠を消してしまうことや、まだ犯人が中にいる可能性があるからです。

被害が確定したら被害届や盗難届などを提出しましょう。それぞれの書類の受理番号は、保険会社に連絡する際に使用する場合があるので控えておきましょう。

火災保険、家財保険、ガラス保険などに加入している場合

ガラスが割れた場合、その修理・交換費用に保険が使える場合があります。

ガラス割れに使用できる保険には「火災保険」「家財保険」「ガラス保険」などがあります。

例えば一般的な火災保険では、自然災害、火災、台風、強風、雪、事故、泥棒といった自然災害や突発的な事故によるガラス割れに適応できるケースが多いです。

ただし、適応条件は契約している保険会社によって異なります。 ガラスが割れた際は、契約している保険会社に連絡し、ガラス割れに保険が適応できないか、問い合わせをおこないましょう。

いずれの場合でも、ガラスが割れを放置して時間が経つと、割れた原因の立証ができなくなってしまいます。

ガラスが割れた場合は、迅速に対応を行うようにしましょう。

まとめ

この記事では、ガラスが割れてしまった場合の、対処方法について解説しました。

窓ガラスが割れた際は、慌てず以下の手順で対応しましょう。

  1. 割れたガラスの状態を確認
  2. ガラス業者に連絡し、修理・交換の手配
  3. 散乱したガラス片の掃除
  4. 窓ガラスの応急処置
  5. 保険会社、管理会社などに連絡

ただし、ガラスが空き巣や泥棒など何者かによって割られている場合は、真っ先に警察に連絡してください。

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